新人から始めるノートの取り方について
こんばんはー
なんだか数年ぶりにエントリを書いた気がします。
なんでかっていうと、
新人/若手向け、これだけは知っとけTips25 Advent Calendar 2012
21日目を書くためだったりします。
で、何の話を書くかというと。
ノートの取り方。
地味
...まぁ、そう言わずに。
社会人になると必ずと言っていいほど言われることの一つに、
メモをとれ
というのがありますよね。
それ自体は、すごく重要で、私も賛成です。
ですが、私自身は、もう一歩進んで、
ノートをとりましょう
だと思っています。
小さいメモパッドではなく、ノートに、あとで見返せる記録を付けるのです。
ノートは「見返してナンボ」なんですよね。
特にエンジニアは、設計したこと、話したこと、考えたこと等々、ノートとして記録すべき事柄がいっぱいあります。
そこで、新人のうちから身に付けておきたいノートの取り方について、勝手に書いてみました。
#前置きなげーな。
<書き方編>
1.日付・時系列が大事
後で見返して、「いつの事だったか?」という事がわかるのは実はかなり重要です。
誰かにモノを頼まれた日だったり、システムの問題を発見した時刻だったり。
何かノートをとり始めるときには、必ず日付時刻を書くクセをつけましょう。
2.きれいな字で書くこと
繰り返しますが、ノートは「見返してナンボ」なので、あとで読めないことを書いても意味はありません。
(その一瞬、頭の中を整理できるかもしれませんけど)
ノートは、できるだけ(ここ重要)、きれいな字で書きましょう。
ここで必要なのは「悩まずに読めること」です。
なので、必要以上に気合を入れる必要はなく、「できるだけ」きれいな字で書くことと思っています。
3.色分けをする
これは必須ではないのですが、考えを整理したり、後から読みやすくするという点において色分けはぜひ使いたいテクニックです。
よく、書籍で紹介されているのに「3色/4色ボールペン」を使うというのがあります。
赤は重要なこと、緑は興味のあることとか。
まぁ、私は時々10色以上のペンが入ったペンケースを取り出し、ノートをとったり図を描いたりします。
<書く内容編>
4.背景、理由、考えたこと
何をノートに書くか?と考えた時に、「事実」「事象」は真っ先に書くし、特に指定しなくても皆さん書かれると思います。(あと「予定」とか)
これと一緒に、「背景」「理由」「考えたこと」を書くようにしましょう。
「なぜ」それをノートに書いたのか。「なぜ」その結論にたどり着いたのか。
など、実は後から読み返したときに「事実」「事象」だけだと消失してしまう情報があるのです。それらが一言あるだけで、一気に有用度が上がります。
5.やった事、結果
同じように、「やった事」「その結果」についても意外と書かれないものです。
ですが、2つの側面から、これらの情報は役に立ちます。
一つは、問題が起きた時。
「これをやったからです」と説明できるかどうかはその後の対応に差がでます。
もうひとつは、過去事例を探すとき。
「あれをやった」としか書いてないと、「結局どうなった?」となり、同じことをもう一度しないと結論にたどり着けませんよね?
「結果こうなった」が書いてあると、その手間が省けるので、有用度が上がります。
6.図を描くこと
ノートをとると言っても、最近はスマフォもあるしノートPCもあるし、電子的にメモを取った方がはるかに効率がよいのでは?と思われるかもしれません。
けれども一つ、手書きのノートが優れていることがあります。
それはフリーハンドであることです。
せっかくのアドバンテージを活かすべきです。
システム構成図やソフトウェアスタック、マインドマップもそうですよ。
いろいろなことを、図にしてみることです。
<整理編>
7.パーキングエリアを用意する
いきなりよくわからないこと書いていますが、ノートをとっていると本筋とは違う事を書く機会が増えます。
話しかけられたり、頼まれたり、気が付いちゃったり。
いわゆる「パーキングエリア」をノートの隅っこにまとめておきましょう。
8.バラバラにならないノートにする
大学時代など、「ルーズリーフ」をよく使っていたかと思います。
そうではなく、「ノート」に書きましょう。
1冊のノートに必要なことがまとまっていることは見返すときに重要です。
9.正式な場所にまとめる
これは必須ではないと思いますが、注意しておきたいこととして、ノートは正式なドキュメントの保管場所ではないということです。
仕様を書き留めたら、最終的には仕様書に、バグを記録したら最終的にはバグ管理システムに書くのです。
これを忘れると、上司や管理担当者が困ります。
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いかがでしょうか?
大抵の人間は、忘れてしまう生き物です。
今日のあなたがノートに記録したことが、明日のあなたを助けるかもしれません。
ノートをよき相棒にして、素敵なエンジニアライフを紡いでいってください。
それでは。